まとめばスイス

物価高の国で仏陀の如く過ごしたい

スイスの年金制度 覚え書きメモ(2020年)

今年スイスに引っ越して来ましたが、とりあえず、今年中に、個人年金をどげんかしたほうがいいらしい。

とりあえず今まで分かったことの覚え書き。少し個人的なコメントも混入しています。

 

スイスの年金制度

  • スイスの年金制度は3本の柱から構成されている。
  • 第一の柱は公的制度、第二の柱は企業年金、第三の柱は個人(私的)年金。
  • 第三の柱である個人年金は、3a と3bの2つの種類がある。

個人年金 Pension3a 

  • 個人年金 Pension3a に対する一定金額までの拠出は所得から控除が可能。この金額は毎年改定され、2020年は、給与所得者の場合6826スイスフラン。自営業で第二の柱がない場合は、手取り年収の20%で34218フランまで。
  • 年金受給年齢前であっても、自宅を買う場合、家のローン、スイス国外への転居、自営業への転職、などの場合は引き出しが可能。
  • 2020年分の控除を受けるためには、今年中に年金プランを決めて、掛け金も払い込まんといかん。年をさかのぼっての掛け金支払いはできない。

個人年金 Pension3a の取り扱い機関

  • 個人年金 Pension3a のサービスを提供しているのは、大きく分けると、銀行系、保険会社系、そして最近出てきた格安系の3つ。
  • 銀行は、年金口座 Pension account を開設するだけなら費用は無料、引き出し時に料金がかかる(以上、我が家が利用している州立銀行担当者からの情報)。年金口座は普通預金よりほんのちょっとましな利子がつく。一方、単に年金口座にぶちこんでおくのではなく、ファンドで運用する場合には別途手数料がかかる。利子率や費用は銀行によって様々。
  • 保険会社は、まあ、そのとおり、保険のついた年金プランを売っている。いろいろある。うちは今は保険はいらないなと思ってあんまり調べてない。
  • 格安系はここ数年で登場。一番最初は2017年のVIAC。なんといっても既存の銀行や保険会社に比べて費用が安い。便宜上、勝手に格安系と名付けてしまったけど、デジタル系とかオンライン系とか言うべきか。正式な呼び方があるんだろうか。

個人年金 Pension3a を格安で取り扱っている会社のリスト

既存の銀行や保険会社ではなく、格安で個人年金 Pension3aを扱っている会社は、調べた範囲では以下。全てを網羅していないかもしれない。

格安系の中でも費用に差がある。取り扱っているプランの内容も異なる。

  • VIAC 格安系最古参。2017年末の登場から2年間は格安系の競争相手なし。提携先 WIR。英語サイトあり。
  • Selma スイスとフィンランドの会社。ロボアドバイザー。2019年11月に 3a 取り扱い開始*。提携先 VZ VermögensZentrum*。英語サイトあり。
  • Descartes  2019年11月に 3a 取り扱い開始*。提携先 OLZ*。英語サイトなし(独仏のみ)、英語サイトないため却下
  • Flankly 2020年3月に 3a 取り扱い開始*。提携先ZKB*。英語サイトあり。今めちゃくちゃあっちこっちで宣伝見る気がする。
  • Finpension 独立系。Custodian Bank はCredit Suisse。英語サイトあり。個人的にはここのウェブサイトのデザインがすっきりしていて一番好き。しかしサイトのデザインだけでサービス選ぶわけにもいかんだろう。

*の印がある箇所は、ネットの二次情報に基づいており、当該オフィシャルサイト上での一次情報は未確認。

(あと、はてなブログで表の作り方がまだわからないので、見にくくてすみません。)

 

個人年金 Pension3b 

  • 上の個人年金 Pension3a に該当しないものがPension3b となる。
  • とりあえず我が家の直近の優先順位は3a なので、3b は今は無視。

 

現時点での覚え書きは以上です。

節税の機会なので、個人年金 Pension3a を12月中に決めてしまおうと思います。といっても12月もあとわずか。今週中くらいには決めてしまいたいです。たぶん格安系から一つ選ぶことにすると思います。

 

おことわり

当記事は、私がアクセスした範囲の情報に基づいた個人的な覚え書きを目的として書きました。

本記事に起因する損害について、直接的間接的にかかわらず、筆者は一切責任を負いません。

本記事の内容で不正確な箇所があれば、ぜひご指摘ください。